今朝の新聞に大阪府堺市の市立堺病院の今春の医師の採用の話が掲載されていた。
19人の採用を確保したらしいが、うち14名が内科医。
肝心の夜間小児救急医療や眼科は、専門医を確保できず閉鎖のままのようだ。
様々な分野の第一人者を取り上げるNHKの「プロフェッショナル・仕事の流儀」。
4月14日(火)放送に登場したのは血管外科医の大木隆生先生。

脳と心臓を除く全身の血管を対象に、大動脈瘤(りゅう)・頸動脈狭窄(けいどうみゃくきょうさく)症・閉塞性動脈硬化症など他の病院での治療を断られた人達が大木先生の元に全国から集まる。
年間およそ800件の手術を行い、その症例の数は世界一らしい。
「ステントグラフト」とよばれる人工血管をつかった大動脈瘤(りゅう)の治療により
他の医師が避けてとおる難しい手術も可能な限りお引き受けになるのだが、
そのインフォームドコンセントの際に必ずお使いになる言葉が 「まかせてください」。
医師にとっては危険をはらんだ勇気のいる言葉だが、
大木先生の患者様に相対する際の真剣な姿勢と覚悟には、大変な感銘を受ける。
先進国の中では最低レベルと言われる日本の医療界にも
大木先生のような本物の医師も多く存在する。
大志をもった本物の医師が育ち、守られるように
もう少しまともな制度が早く整備されることを望みたい。(期待はまったくうすいが・・・。)